ヤマガラ、家督を譲る
投稿者 :榎本千絵 on
今日は、ヤマガラの子供がやって来ました。
雨で、びしょびしょに濡れた身体がかわいらしく、
大きな音でトントン音を立てて、麻の実を目の前で割って食べます。
私が黄色い声を上げても知らん顔です。
親鳥が離れたところから、じっと見つめています。
私に馴れさせようとしているのでしょうか?
主人は、「ガラちゃんが家督を譲ったんだよ」と言っています。
いつもヤマガラのことをよく観察し、分かりやすく上手に通訳してくれるのが主人です。
夜寝る前に、今日は嵐だったので、こどものガラちゃんが、早めにお休みのトントンをしに来たのですが、
お口に一杯くわえているのに、さらにくわえたくて、くちばしでトントンしたかったのですが、
くわえるところまでは出来ても、割るところまでは出来なくて、
何度もやってみて、それでも出来ずに、最後はお口を一杯にしたまま、
悲鳴のような声を上げて、飛んでいってしまいました。
それは、主人によると、「お母さんに言われて、今日は早く寝るから、
お腹が空くから、寝る前のご飯を多めに持っておいでと言われたんだよ。」とのことです。
なるほど。
それにしても、何度もやってみて、自分のくちばしを上手く使えないことが
もどかしく、くちばし一杯に麻の実をくわえて、悲鳴を上げながら飛んでいったガラちゃんのかわいらしかったこと。
人間のこどもと同じだなあと思うのです。