山中湖の春
投稿者 :榎本千絵 on
薄曇りの空の下。ダンコウバイ、サンシュウ、マンサク、ヒュウガミズキと、2年前に植えた木たちがようやく根付いて黄色い花を咲かせてくれました。
コブシ、富士桜もつぼみがつき、欅たちももうじき芽吹きの時期を迎えようとし
ています。
空には、イカル、カワラヒワ、山鳩、シジュウカラのさえずりが響き渡り、
木の上には、逃げようともせず、敷地を元気にグルグルと走り回るリスがいます。
春がやっと山中湖に訪れようとしています。
アーシングが良いと聞いて、裸足で苔の上に立ってみたら、
確かにいい感じ。
スワイショウをしながらシジュウカラのピーちゃんたちとおしゃべりしていたら、
頭が痛かったのも、すぐに消えたのが不思議でした。
庭に落ちた枝を集めて山になっているところをのぞいてみると、
なんと、かわいらしい穴がいくつも開いています。
小さいサイズの穴は、リスにぴったりで、
中くらいの穴は、タヌキにぴったりです。
きっと、リスやタヌキの別荘に違いありません。
そして、木の根元という根元には、リスの掘った穴が開いています。
秋冬の間に植えたクルミをほじくり返しているのでしょうか?
そういうわけで、違う木が根元からくっついて生えている場合は、
きっとリスの仕業に違いありません。
このリス君は、屋根裏に眠っていて、私たちは、リスとともに起きます。
リスが起きる時間が、日に日に早くなって来ているので、主人は耳栓をして寝る
ようになりました。
リスは、私たちが起きるように、しっかりと足音を立てて
窓の屋根を走り抜けるのです。
私たちが起きれば、すぐに朝ごはんにありつけるからです。
賢いリス君です。
2匹で一緒に眠っていて、ばらばらに起きて、
そして、一日中敷地内で追いかけっこしたり、
ひまわりの種を食べたりして、遊んでいます。
ヤマガラやシジュウカラは、リスが餌場を占領するのが面白くなくて、
「早くどいてよ」と言わんばかりにリスの頭の上を交互に飛んでせかします。
私が枝を拾って捨てに行くと、シジュウカラやヤマガラがついてきて、
目の前の枝に止まって話しかけてくれます。
「ピチュー!」というので、私は、「はあい。ピチュちゃん。手手おいで。」と
言います。
すると、シジュウカラのピーちゃんが、枝の上でもじもじします。
ヤマガラのガラちゃんが「ジージー」というと、私も「はあい。ガラちゃん。ガ
ラちゃん抱っこしたいな~」と返します。
手を伸ばすと、「いやだよ」と言わんばかりに飛んで行ってしまいます。
そして今度は3羽集まってやってきます。
そんなことの繰り返しをします。
他の人が見れば、独り言を言っているように見えるかもしれませんが、
それがすごく楽しいのです。
また、そういう時に限って、お隣さんや宅急便屋さんが来て聞かれてしまったりして、
「あっ」と思った時には「時すでに遅し」です。
こうなってもう長いので(笑)、私はあまり気にしなくなりましたが、
家族は恥ずかしがります。当然ですね。
でも諦めてもらうほかありません。
シジュウカラとヤマガラとお話しするのが、楽しくてやめられないのです。
山中湖の春の実況中継でした。