蜘蛛に声かけ

投稿者 :榎本千絵 on

うちには、たまに大きな蜘蛛ちゃんが出ます。

うちにいられては困るので、捕まえようとするのですが、
逃げ足がものすごく速いので、以前はなかなか捕まえられませんでした。

今は、ほぼ失敗することがありません。

コツがあるのです。

まず、「蜘蛛ちゃん」と話しかけます。

「蜘蛛ちゃんは、お外のおうちに行きなさい。
ここにいてはダメだよ。今から捕まえるからね。」

そう言ってから捕まえようとすると、逃げるには逃げるのですが、
本気では逃げません。

なので、ティッシュペーパーで出来るだけそっと
でも逃げられない程度の強さで捕まえて
外に出します。

これは、他の虫にも使えて、季節になると、
カメムシのカメちゃんにもよく使いました。

話しかけるのと、かけないのとでは、全然違うのです。

そうはいっても、大きな蜂が家に入ってきたら、ちょっと怖いので、
心の中で、「神様」といって、感謝を祈り、
それから、やさしく話しかけたりすると、大抵は出て行ってくれるのです。

庭に住んでいるトカゲちゃんにも、春などには、
話しかけると、一旦は隠れるのですが、
しばらくすると石の隙間などから出てきて、
足元にやってきてくれたりします。

顔を見ながら、「可愛いねぇ」と言うと、
しばらくはじっと顔を見せてくれます。

とにかく、たぶん、動物は、「可愛いね」と褒められるのが、大好きなので、
うちのシジュウカラに「可愛いね」を連発していると、
他にも「可愛いね」を言ってもらいたい野鳥たちが集まって来ます。

面白いですが、本当です。

イカルのさえずりがきれいなので、都度「きれいだなあ」と言っていると、
私がさえずりを好きだと知って、家から出ると、イカルが必ず鳴いてくれます。

そうすれば、私が喜んで、そして、餌をくれるので。

今日も散歩の途中、テンに会いましたが、「テンちゃーん」と呼びかけると
慌てて逃げてしまったかと思うと、
実は近づいて来ていて、岩陰からこちらをじっと見ていました。
自分に話しかけるなんて、何の用だろうと思ったのでしょうか。

石も不思議で、汚れてしまった石は、
側で線香を焚いて、心の中で話しかけ、謝ったり感謝を祈り続けると、
いつの間にか内側の汚れが取れて、きれいになっています。

私自身も、毎朝、そして、汚れたように感じる時には、
神棚の前で、心を込めて二拝二拝一拝をすると、
神様が降りてきて、あたたかく包んでくださり、その後は、
すっきりと清まっているので、
やはり、声かけや、挨拶というのは目に見えるものにも、
目に見えないものにも、大切なのだなと思います。

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