富士溶岩石(玄武岩)とは 玄武岩の画像
富士山の溶岩は、主に玄武岩質と安山岩質に分類される火山岩であり、地学教育における代表的な学習素材です。玄武岩質溶岩は二酸化珪素(SiO₂)の含有量が45〜52%と比較的低く、鉄やマグネシウムに富む苦鉄質岩石に分類されます。富士山産玄武岩の構成鉱物は斜長石(ラブラドライトなど)、普通輝石(オージャイト)、かんらん石(オリビン)で構成され、結晶分化によって順に晶出します。地表で急速に冷却されることで、微細な結晶が形成され、細粒の斑状組織や緻密組織を持つ玄武岩が生成されます。表面部では急冷により部分的にガラス質も生じます。溶岩内の火山ガスが冷却過程で気泡を形成し、多孔質の玄武岩となることも特徴です。富士山はプレート境界の沈み込み帯に位置し、太平洋プレートの沈み込みによるマグマ生成が火山活動の源となっています。玄武岩はプレート運動や火山活動を理解する上で極めて重要な教材です。
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